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菊池仁志コラム 飛躍への原動力。世界に羽ばたくために。Vol.5

2018年02月05日 更新

身体能力は高いのになぜかレースに勝てない。
他のスポーツでは高い競技力を発揮していたのに自転車をどう扱ったらいいのかわからない。こうした選手は多いのではないだろうか。

身体の動きは数多くの筋肉群が上手く連動することで起こる。それをコントロールするのは頭だ。
滑らかな連続する動作は、その動きを頭が理解することで無意識に身体を動かすことができるようになる。そのためには同じ動きを繰り返しトレーニングすることがとても大切だ。

しかし、その動作が本当に正しい動きなのか迷う選手も多いと思う。

自転車の場合、それはフォームであり、ペダリングであり、身体の使い方になる。
また、指導者自身もそれが正しい動きなのか迷うこともあると思う。

先日、ある選手の指導にWattbikeを使った。選手自身が乗りやすいフォームにWattbikeを調整してトレーニングを開始。

まずは、ペダリングを確認。
Polar Viewで表示されるペダリング接線データからは上死点からの入力タイミングが遅れていることがわかった。選手にそのことを伝え、意識的に上死点から入力することを伝えたが上手くいかない。Polar Viewには、ピーナッツ型の図形が表示されている。

この選手自身が乗りやすいと思っていたフォームでは、股関節の屈曲角度がきつく、上死点の切り替えしがスムーズにできないことが分かった。これを修正するために、ハンドルとサドルを、それぞれ上下・前後に調整し、上死点部分の切り返しが楽なフォームに切り替えた。

そうするとどうだろう。

Polar Viewには、右脚と左脚の切り替え時のロスが大幅に軽減された、上死点付近からトルクが立ち上がる図形が表示されるようになった。

フォームを変えるだけで、自然にそれができるようになる。つまり、自然に身体が使えるようになるということだ。それは、選手が思っているフォームと、効率的なフォームが違うということでもある。
そうしたことをWattbikeは客観的なデータとして示してくれる。

Vol4.にも書いたとおり、ブリティシュサイクリングと共同開発し、UCIワールドサイクリングセンターとともに開発されたこのトレーニングプログラムは、現在、世界各国でトレーニング評価の指標として利用されているものだ。表示されるデータにも信頼感がある。

自転車競技は道具を使い、限られた空間のなかで身体を小さくしながら風圧をさけるコンパクトなフォームを維持しなければならない。それが、野球やサッカー、陸上競技などのダイナミックに身体を動かせるスポーツとは大きく異なる点だ。

それぞれの関節も動きが制限される自転車。そのなかでも最大限、身体が動きやすく、全身の筋肉が連動しやすいフォームでなければスピードが維持できない。

個々の選手の身体は様々な特性がある。その特性を活かしながら、どのようなフォームが最善で効率的なのか。理想的なフォームに近づけるためにも、Wattbikeを利用してもらいたいと思う。

●オフィシャルサイト

元競輪選手 菊池仁志の自転車道場

https://k-fitting.com/

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