合田祐美子 コラム ベルギーでの生活から1週間が経過して 

2017年07月20日

(自転車ロードの合田祐美子選手はさらなる成長を目指して7月13日に単身でベルギーに渡りました。)

現在、一人ベルギーに来ており、Lares-Waowdealsというチームでレースに参加させてもらっています。ベルギーでの生活が始まって約1週間が経っており、英語が不慣れな私ですが今回お世話になる人たちが優しく、とても充実した日々が送れています。日本との時差は7時間ということで、数日は時差ぼけ状態でボーッとしていましたが現在は解消され、コンディションも良くなってきています。

   

自転車レース、文化の本場ヨーロッパということもあり、街ではたくさんの人が自転車に乗り、サイクリングロードでは多くの人がロードバイクで走っています。また、日本ではなかなか開催することが難しい公道でのレースも、こちらでは当たり前な光景のようです。スタート・ゴール地点には多くの観客が集まり、沿道でも歓声があり、日本のレースとはどこか違う雰囲気で、お祭りのようです。

 私のベルギーでの初レースは7月18日に行われたZOTTEGEM STRIJPENというレースでした。午後3時スタートで、この日は30°ほどの真夏日でした。また、参加者は64名で、現地の人いわく少ないそうなのですが、少人数で行われる日本のレース感覚だと多く感じます。今回、私は数ヶ月ぶりの海外レース参加でしたが、その独特の雰囲気にいつもと同様、不安と胸の高鳴りを感じました。

 レースはスタートから日本とは違い高速レースでした。感覚的には女子ではなく男子と走っているようでした。また集団での位置を間違えると中切れなどから遅れをとってしまうなど体力だけでなく、様々な能力が求められるものでした。さらにベルギーでは当たり前の横風や、日本ではないようなごろごろとした石の石畳がコースにはあり、さらに体力が消耗しました。結果は集団から遅れをとり22位となりましたが、他の競技同様に、自転車ロードレースのトップを目指すなら、海外や本場でレースをこなす必要があるということを、日本のレースと大きく異なるヨーロッパでのレースから今回も実感しました。

さて、レースの話から変わりますが、ベルギーに来て、こちらの人は「楽しむ」ことが上手だと感じています。すべてを前向きにとらえたり、頑張るときは頑張って休むときは休んだり、時間の流れも日本だとやるべきことが多くて時間がないように感じますが、こっちだと時間がゆっくりと感じるものの振り返るとあっという間だったなと感じる1日です。生き方、生活リズムの話のようにも思われるかもしれませんが、トレーニングでも同じことだと思います。レースで100%以上の力を出すためには、そこに体力を蓄えておく必要があり、レースで100%以上の力を出したらその後は同じだけの力を発揮することはできないはずです。コンスタントに力を発揮し続けることは可能であっても、爆発的な力を発揮すること、勝利を手にすることは難しいと思います。こっちに来てトレーニングもチームの選手と行っており、練習の考え方などからオンオフの大切さをより感じています。さらには強度の強弱のあるトレーニング計画の重要性を再度認識したように思います。

日本では私の周りを含め、多くの方が日々、体力向上のため努力されているように思います。それは素晴らしいことであり、継続していただきたいと思います。しかしそれに加えて、私が今回ベルギーへ来て感じた「楽しむ」ということも忘れないでもらいたいと思います。もしかしたらそれが、パフォーマンス向上につながるかもしれないし、より長く自転車に乗ることを可能にするかもしれないからです。

最後に、自転車を「楽しむ」ことについてWattbikeをどのように活用できるかについて書きたいと思います。Wattbike単体の場合、それはストイックなトレーニングに打って付けのインドアバイクになります。しかし現在、Wattbikeと連動させてロードレースができるZwiftというアプリがあり、トレーニングと同時に楽しみも与えてくれます。私も今年になって初めてZwiftを体験しました。Zwiftは世界中の人とリアルタイムでロードレースを行うことができ、本当にレースに参加しているような感覚になります。そのためZwiftを使うことで、Wattbikeはストイックなトレーニング手段だけでなく、「楽しむ」手段としても活用できるのではないかと思います。

●合田祐美子 オフィシャルサイト

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