合田祐美子 コラム 室内トレーニングと屋外トレーニングについて

2017年08月23日

合田祐美子 コラム 

室内トレーニングと屋外トレーニングについて

ベルギーに来て1ヶ月が経過し、こちらでの生活も残り1ヶ月となりました。

レースに関してはその数にまず驚かされています。日本とは異なり、女子でもエリートの場合は90kmのレースが当たり前に開催されています。日本のレースだと実業団の場合、長くても60km程度です。そして参加人数も日本の倍は普通で、この前参加したレースでは150人以上という大人数を初めて経験をしました。同じ自転車ロードレースを行っているといっても、これだけ環境などが違えば、全く異なる競技を行っていたような感覚です。日本でもこのような自転車競技の文化が発展することを期待しますが、なかなかハードな道のりなのではないかというのが本音です。

さて、トレーニングに関してここからお話したいと思います。日本にいるときはローラーやWattbikeを活用して高強度のトレーニングを実施していましたが、こちらではほとんど屋外でのトレーニングとなっています。この二つのトレーニング方法は両者を上手く活用していくことが必要だと思います。

まず、屋外で行う場合は、トレーニングを行うことのできる環境が必要になります。それを見つけるのが難しいという方が多いと思いますが、レースは外で行われるものであるということを考えるとやはり屋外での実走も不可欠です。それにはバイクのバランス、風向き、路面など場所や天候によって状況は変わるため、ペダルの踏み方、回し方、リズムも変えていく必要があるということが理由として挙げられると思います。仕事で時間がとれない、近くに場所がないという方も、休日だけでもそのような意識を持ってバイクで外を走るのも良いのではないかと思います。私の場合、複数人いればまた違いますが、一人の場合だと屋外では自分にリミッターをかけるのが室内で行うよりも早いように思います。それはまだ私の心理的な能力が低いことが考えられますが、これも高強度のインターバルなどを屋外で行う難しさの一つのように思います。

一方で、室内での自転車エルゴメーターなどによるトレーニングの場合、最大の利点は環境や天候に左右されずに一定負荷が設定できることです。そのため、毎週、決まったメニューを実施することでパフォーマンスの向上度合いを正確に把握することができます。きちんとパフォーマンスが向上していれば適切な負荷・強度であると言え、向上していない、もしくは低下している場合は負荷・強度が足りないことや過大であることが考えられます。また、この負荷でこの回転数で行うという、きちんとしたメニューを立てることができれば、トレーニングはそれを維持することに集中すれば良いため、かなりの高強度のトレーニングが可能になります。屋外の環境の変化でなかなか追い込むトレーニングができない人でも、Wattbikeなどの手段を使うことでそれが可能になります。そのため、室内トレーニングでの心理的、身体的強度を理解して、屋外でのメニューを行えば、同程度に追い込むことも可能になるかもしれません。

また、私も学生時代にロード練習だけでなくWattbikeでのインターバル練習の日を設けたり、ロード練習の後にWattbikeの練習を行ったりしていました。両者を上手く活用したトレーニングによって、効率よくパフォーマンスを向上させることができたと思います。

トレーニングにおいても「これだけ」ではなく、屋外トレーニング、室内トレーニングのそれぞれの長所を生かすこと、様々な方法、手段で色々な角度からアプローチしていくことで、レースなど何が起きるか分からない場面でも適応できる能力を身につけられるのではないでしょうか。Wattbikeと屋外でのトレーニングを上手に組み合わせてもらえれば、と思います。


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