合田祐美子コラム 疲れた時こそ

2018年05月14日

私は高校生の時に自転車競技を始め、トラック種目を専門に行っていました。短距離ということで練習も数十メートルから数百メートルのインターバルなど、短時間・高強度のものがメインでした。
そんな練習の中で、後半に疲れてくるとハンドルにしがみつくような格好となっていたようで、よく注意されていました。当時はその指摘を聞いてしがみつかないようにと注意していましたが、心では苦しいのにそんなこと考えられるか‼︎と思ったりもしていました。なかなか言われることの本当の意味を理解できてなかったように思います。
しかし現在、ロード練習の時、ワットバイクでの練習の時、そういうことか!と実感することが時々あります。体力が限界ギリギリになってくると自分では必死に身体を動かしているつもりでも、肩に力が入ったり、登りでのダンシングで前のめりになったりと、上半身をガチガチに固めてしまっている。そういう時はがむしゃらに頑張っているだけで、結果的には非効率な動きをしてしまっている。「辛いけど頑張っている感」はあるかもしれないですが、筋肉が本来の力を発揮することができない訳だからパフォーマンスが上がることはありません。
つらい時に身体の動きや格好に意識を向けることは難しいです。でも、一瞬でも力んでる自分が分かって、ふっと余計な力を抜いてやると筋肉が弛緩して本来の動きを取り戻す感覚があります。気持ち的にも、「苦しい」から少し解放されてもう一踏ん張れそうな感覚を感じられる気がします。
練習でもレースでも苦しさはつきものです。でもその時に、もうダメと思うか、まだいけると思えるか。もう一踏ん張りのための方法は色々あると思いますが、「苦しいながらも少しの余裕を身体に与えてあげること」も一つあるのかなと思います。ちょっとした意識でパフォーマンスに変化が生まれることを体験すると、身体の奥深さを実感するものです。

合田祐美子 公式ウエブサイト

http://mamakiraku.com/yumiko/


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