2020年10月09日
当社は清水宏保さんと共同で、北京オリンピック(2022年)に向けて競技復帰を果たした、スノーボードアルペンの竹内智香選手のサポートを開始致しました。 竹内選手はオリンピックに5回出場、2014年のソチ五輪では銀メダルを獲得した、スノーボードアルペンの第一人者です。2018年の平昌オリンピック後は暫く競技の第一線から離れていましたが、本年8月1日に記者会見を行い2022年2月の北京五輪を目指して競技復帰を表明しました。当社および清水さんは今後、竹内選手のワットバイクトレーニングを全面的にサポートしていきます。
ことの始まりは2月に遡ります。北海道ニセコスキー場で、竹内智香選手、清水宏保さんを含めた数名のグループがスキーやスノーボードを楽しんでいました。竹内選手もこの日ばかりは競技者、或いは仕事としてではなく、心から楽しんで滑ることができるプライベートな集まりでした。楽しい時間を過ごしているなか、リフトの上のちょっとした時間に竹内選手が清水さんに「現役復帰をしたいと思っている」と話しました。
これに対して清水さんは「思いがあるならやったらいい。競技から離れている今も多くの支援者が離れずに応援を続けている。こんな環境にいるアスリートはなかなかいない。」という肯定的な考えを返しました。
実際に竹内選手の所属先、スポンサー等は彼女が競技を休んでいる間も彼女の支援を止めるどころか益々熱心に彼女が取り組む、町興しなどの社会貢献活動を応援するというスタンスを取っていました。それは彼女が歩んできた人生、作り上げたキャリア、そして人間力を表すものでしょう。
ニセコでの一日をきっかけに、その後も清水さんは竹内選手の相談相手としてトレーニングの話などをしながら交流を続けて、最終的に竹内選手は競技復帰を決断、8月1日の記者会見に至りました。中学生のときに金メダリスト、清水宏保選手の本をぼろぼろになるまで読んだという竹内選手にとって、清水さんの言葉、後押しがどれだけ心強いものだったかは想像に難くありません。
また、竹内選手は「競技を休んでいる間、スキューバダイビング、ヨガ、ゴルフなどやりたいと思っていたことを一通りやったが、どれも長続きしなかった。結局、スノーボードほどには好きになれなかったのかな。」と当時のことを述懐しています。
さて、竹内選手が競技復帰の具体策を計画していく中で、ワットバイクをトレーニングの中核に置くことを希望したことから、当社は清水さんと共に竹内選手を全力でサポートしていくことを決めて体制を構築しました。
竹内選手は平昌オリンピック前までワットバイクを有酸素トレーニングに長年使っていました。その理由として、「ロードバイクの感覚に近く、よい感じで脚にストレスを感じやすい。心拍数を安定させやすいのも利点。」と話しています。
現在は、インターバルトレーニングなど高強度トレーニングにおいてもワットバイクを使って能力向上を図っていくという新たな課題に、竹内選手とコミュニケーションを重ねながら取り組み始めています。竹内選手は8月末からスイスで雪上トレーニングを行って9月下旬に帰国、その後2週間、某ホテルで自主隔離を行いました。この期間はワットバイクトレーニングを進めるための基礎作りに充てて色々な試みを集中して行うことができました。
そして徐々に本格的なトレーニングに移行している現在、私たちは竹内選手の復帰について確かな手応えを感じ始めています。竹内選手はここまでのワットバイク取組みについて「心肺系のみならず脚も強くなっていくように感じている。」と話しています。
このようにして挑戦が始まりました。
今後、竹内智香選手のトレーニングなどについて、竹内選手本人からのレポートも含めて当サイトから発信していきます。是非ご期待ください。
清水 宏保
長野オリンピック金メダリスト
株式会社 two.seven 代表取締役
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